9.27.2007

Knock out

最近仕事柄、環境や温暖化のデータを見て温暖化が急速に進んでいる事を身に感じていたようだったけれど、今日はやられました。ワシントン条約のレッドデータにあった野生の絶滅してしまった植物のリスト。エクセルに植物の名前が羅列してあるのだけど、スクロールしてもまだまだある植物の数。こんな数の植物がもう自然の形で存在しないと思うと悲しすぎます。前に13秒に一種の植物がこの世から無くなっていくスピードだっていってたっけ。困った困った。

絶滅してしまった理由は温暖化だったり、森林破壊だったり殆どが環境を考えない人為的な問題。そしてその人為的な行為の中で一番矛盾しているのがお花好きな人達の欲望による園芸採取です。お花屋さんに行ってたまに見るのが古典植物や高山植物。なかなか手に入らないし、珍しいので園芸好きの人達は買ってしまうわけだけれど、それがどこから来たかはあまり考えません。ちょっとだけなら別になくならない、と思って登山中に採ってしまう人もいます。頭のいい人はそれをビジネス化して、特許までとります。そこに咲いているから美しいって事を忘れないで欲しいです。と言う私も昔知らずに買っていた一人なのだ・・・。
仕事ではお堅い対応策とか理論・知見ばっかりだけど、ちょうど共感できる報告書があったので紹介します。元世界銀行の人で温暖化の影響を経済的に分析してずらずらとこんなにひどくなるぞと言っているんだけど、最後はこうです。

「気候変動を放置すれば、経済的損失は、1930年代の大恐慌や2度の世界大戦に相当する→現在のペースで気候変動が進んだ場合、世界各国のGDPの5%から最大20%に上る損失が予測される→一方、気候変動の原因となるGHGの排出を抑えるために必要なコスト(=早期対応の場合)は、世界のGDP総計の1%前後にとどまる。」スターンレビューより。数字とかには弱い私だけど、こう言われるとなんだかやる気にさせられちゃいます。っと言ってもGDPの1%を対応策に!なんて決定権も無いので、自分のできる事からコツコツと。

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